術後痛を予測する質問票

2020年01月31日

術後のNRSを予測するPain sensitivity Questionnaire

PSQ: Pain sensitivity Questionnaire

すねをテーブルの角にぶつけたらどのくらい痛いか、熱い飲み物で舌をやけどしたらどのくらい痛いか等、そういう類の質問を17問行う。それぞれ0~10までの11段階で評価する。

Methods

198名の乳癌患者を対象とした。

術後24時間以内の術後痛の強さがPSQのスコアと相関するかを評価。その他に年齢、性別、術前の不安の強さなど、既知の術後痛もあわせて評価した。

Results

PSQのスコアと術後痛の間には有意な相関が認められた。

他に、若年、不安の強さも術後痛と有意な相関がみられた。

Personal View

氷を当てたり、大きな音を聞かせたりして術後痛を予測する、というのを聞いたことがある。この方法だと患者に不快な思いをさせたり、専用の機器が必要であったりする。

その点、PSQは単なる質問票だから、患者にも医療者にも優しく、臨床的な意義も大きいと思われる。