無症候性Severe ASの手術適応について
2020年02月01日
対象となった疾患も、研究の結果も、ともに派手!
概要
145例を対象としたランダム化比較試験
対象となったのはPeak Velocityが4.5m/sec以上もしくは大動脈弁の平均圧較差が50 mmHg以上で、かつ弁口面積が0.75cm2未満であった大動脈弁狭窄症。Severe ASの基準よりさらに重症な症例を選んでいる。
介入群では早期手術、対象群では現在のガイドライン通りの治療が行われた。
Primary end pointは、手術もしくは心血管系イベントによる死亡とした。
結論
Primary end pointに該当する死亡は、介入群(73例)では1例、対象群(72例)では11例であった(Hazard ratio 0.09; 95% CI 0.01-0.67; P = 0.003)。
フォローアップ期間中における全死亡は、介入群で5例(死亡率7%)、対象群で15例(死亡率21%)であった。
対象群では、4年で4%の患者が、8年で14%の患者が突然死した。
私見
…ということは今のガイドラインでは手術するのが遅すぎるということ?
手術するタイミングを早めただけで、死亡率を21%から7%まで減らせるという結果に驚いた。